田中正義、近藤健介の人的保障で日本ハムへ。
近藤健介選手の人的保障として、田中正義投手が選ばれました。
各メディア・評論家の予想では、
- 高橋礼投手
- 谷川原選手
- 上林選手
- 森投手
- 和田投手
- 甲斐野投手
といったビッグネームも予想されていました。
ではなぜ、日本ハムは田中正義投手を選んだのでしょうか?
1軍での実績を考えれば、上林選手や高橋礼投手のほうがよかったのではないでしょうか?
反対に、ホークスはなぜ田中正義投手をプロテクトから外したのでしょうか?
両球団の思惑を考察していきます。
- 田中正義投手がなぜプロテクト漏れしたのか知りたい人
- 日本ハムの補強ポイントを知りたい人
- ホークスの中継ぎピッチャー陣の戦力状況を知りたい人
選ばれた理由その1:守護神の不在

2022年シーズン、日本ハムはクローザーを固定できずにいました。
2022年シーズン主にセーブ機会で投げた投手はこの3人。
- 北山投手 55試合登板 3勝5敗 9セーブ
- 石川投手 36試合登板 2勝2敗 6セーブ
- 堀投手 41試合登板 1勝5敗 6セーブ
なんと!チーム最多セーブが北山投手のたった9セーブなのです。
最下位ということもあるので、セーブシチュエーションは少ないですが、さみしい数字です。
挙句の果てに、シーズン終盤に先発ピッチャーの伊藤投手がクローザーを務めることもありました。
伊藤投手のクローザー起用は臨時的な措置なので、クローザーの席は空いたままです。
日本ハムの課題は、リリーフ投手であり、クローザーの補強が急務だったのです。
ホークスでクローザー経験のある投手は、
- 甲斐野投手
- 森投手
あたりです。
この2人が選ばれなかったということは、プロテクトされていたのでしょう。
それゆえ残りは、田中正義投手と高橋礼投手あたり。
田中正義投手は、150キロを超えるストレートとフォークボールが武器です。
クローザーとしての資質を持った投手ですので、日本ハムは田中正義投手を選んだのです。
選ばれた理由その2:大学のころから狙っていた
日本ハムは、アマチュア時代から田中正義投手の獲得を狙っていました。
2016年の日本ハムのドラフト指名です。

その裏付けとして、稲葉GMがこう述べています↓
「アマチュア時代からずっと見ていた選手であり、非常にポテンシャルが高く、その持っている能力に期待して、田中選手を選ぶという結論に至りました。ストレートの強さに魅力を感じますし、新天地で力を発揮してほしいです。ファイターズで新たな気持ちで挑戦してほしいと思います」
full-Count 『人的補償の田中正義は「ずっと見ていた選手」 ハムが“かつての恋人”にかける期待』より引用
人的補償の田中正義は「ずっと見ていた選手」 ハムが”かつての恋人”にかける期待 | Full-Count
大学時代から狙っていた選手だけに、胸が高まったのでしょうね!
プロテクトが外れた理由その1:スぺ体質(故障が多い)
ここからは、ホークスからプロテクト漏れされた理由を解説していきます。
大学時代から注目されていた田中正義投手ですが、故障が多いことが欠点です。
- 2016年秋ドラフト指名される。
- 2017年:3月中旬に右肩の違和感でリハビリ組へ。1軍登板なし。
- 2018年:開幕1軍に登録されるも8月にリハビリ組へ。10試合のみ登板
- 2019年:右肩のハリを訴えリハビリ組へ。1軍は1試合のみ登板
- 2020年:右ひじ痛のため登板なし。
- 2021年:21試合に登板。防御率2.16の好成績を残す。
- 2022年:開幕直後右肩痛で離脱。5試合のみ登板。
投げているボールはすばらしいのですが、いかんせん故障が多いです。
ちまたでは、ロマン枠と呼ばれています。
故障が多いため、計算しづらかったのでしょう。
それゆえプロテクト漏れしてしまったのです。
プロテクトが外れた理由その2:ホークス中継ぎ陣の層の厚さ
- 藤井投手 55試合登板 防御率1.12
- 泉投手 30試合登板 防御率3.72
- 津森投手 51試合登板 防御率2.91
- モイネロ投手 53試合登板 防御率1.08
- 嘉弥真投手 56試合登板 防御率0.96
- 松本投手 44試合銅板 防御率2.66
さらにさらに、
- 森投手
- 又吉投手
- 坂東投手
- 椎野投手
が控えています。
この中継ぎピッチャー陣に田中正義投手が入る余地がなかったのです。
さらに言いうと、、
今年に至っては、松本投手の躍進が大きく影響しています。

2023年シーズンは唯一、ビハインドの展開で投げる投手の枠が開いていたのですが、
今年は、その役を松本投手が担ってくれました。
松本投手の活躍により、田中正義投手は居場所を失ってしまったのです。
それゆえホークスはプロテクトを外したのでしょう。
田中正義投手獲得理由&プロテクト漏れ理由まとめ
- 日本ハム:守護神不在のため
- 日本ハム:大学時代から欲しかった投手のため
- ホークス:故障が多いため
- ホークス:盤石の中継ぎピッチャー陣に入る余地がなかったため
リリーフを補強したい日本ハムと、中継ぎピッチャーが充実しているホークスの思惑が一致した人的保障でした。
ホークスにいても、なかなか出番は少ない状況でしたので、田中投手にとっていい移籍だったと思います。
新天地での活躍が楽しみですね。
2023年シーズン、ホークスは大型補強を積極的に行っています。
ではなぜ、そこまでして2023年シーズンに賭けているのでしょうか?
その理由をこの記事で解説しています↓
この記事が田中投手がプロテクト漏れした理由について理解につながればうれしいです。
それでは(@^^)/~~~
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