「継投策」
監督の仕事で一番難しい采配と言われています。
しかし、継投策は決まれば打者に的を絞らせないことができます。
単純な話、一人の投手を9回まで投げるより、
一人一イニング投げたほうが、打者は打ちづらいかもしれません。
ではなぜ、このような極端な継投策をしないのでしょうか?
その理由を解説していきます。
↓この記事はこんな人におすすめ↓
- 継投策のメリットデメリットを知りたい人
- バッティングの本質を知りたい人
継投策を理解するにはバッティングを理解する必要がある
継投策を理解するには、バッティングの本質を理解する必要があります。
バッティングは、そもそも手元までボールを見ることができません。
投手がリリースして捕手に到達するまでは、約0.4秒と言われています。
実は、バッターはボールを見て打ってないのです。
投手のリリース付近から、球種やボールの軌道を予測して、ボールがどの辺に到達するか想定してバットをその軌道に合わせてスイングしているのです。
バッティングの本質について過去記事でまとめています。これを読めばより理解できます。↓
つまり、同じ投手と何回も対戦すれば、ボールの軌道が予測できるので、ヒットを打てる可能性が上がってきます。
ということは、先発投手を9回まで登板させると打たれる可能性が上がるということです。
継投策のメリットデメリット
ここまでバッティングの本質を解説してきました。
打者は投手のリリースからボールの軌道を予測して打っているのです。
同じ投手と何回も対戦するより、違う投手と対戦するほうが、打たれる可能性は低くなります。
これこそが、継投策の最大のメリットです。
投手が代わると、ボールの回転量、軌道、変化球、スピードなどなどすべてに変化が起こります。
言い換えると、継投策の意味とは、、、
投手のボールの軌道を変えて的を絞らせない意図がある
と言えます。
伝言ゲームと同じ
じゃあ先発投手を完投させるより、継投策でつないだほうがいいね!
と思ったあなたへ。
継投策には大きなデメリットがあります。
みんながみんな絶好調とは限らない!
ということです。
イメージは伝言ゲームと同じです。
伝言ゲームは、介在する人数が多ければ多いほど、伝達ミスが起こります。
二人より5人、5人より10人。
人数が増えれば増えるほど、ミスが起こりやすいのです。
野球で言い換えると、、、
違う投手が5人も7人も登板すれば、一人や二人、乱調する投手もいるでしょう。
継投策は、打者の狙いを外すことはできます。
しかし、必ずしもみんながみんな絶好調とはいかないのです。
ここを理解しないと痛い目に遭います。
継投するときのポイント
継投するときのポイントは以下の通りです
- ストライクボールがはっきりしてきた
- 1イニングに死四球3つ以上
- 3連打以上
- ストレートがおじぎするor高めにすっぽ抜ける
- 変化球のすっぽ抜けが増える
これらを考慮して、
疲れた状態の先発投手とこれからリリーフする投手の力関係を天秤にかけます。
そこで、リリーフ投手のほうが上と判断したら交代。
疲れた先発投手のほうがまだいけると判断したら続投です。
こうやって継投を考えていきます。
継投の意味まとめ
- 継投は投手のボールの軌道に変化を起こす意味がある
- 打者は投手のボールの軌道を予測して打っている
- メリットは打者の的を絞らせないことができる
- デメリットはみんながみんな絶好調とは限らない
継投策は、一長一短です。
相手の狙いを外せるというメリットがあります。
しかし、それは投手がベストピッチをするという前提ありきの話です。
投手の調子さえよければ、非常に効果的な作戦です。
この記事が継投策の意味の理解につながれば幸いです。
それでは(@^^)/~~~
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