なぜ先頭打者のフォアボールは得点に絡むのか?

野球を観戦する

投手だけではなく、野球をやっていれば「先頭のフォアボールは最悪」

と口酸っぱく言われてきたかと思います。

野村克也さん曰く「先頭打者の四球は8割が得点に結びつく」とおっしゃるほどです。

通説によると、先頭打者の四球の得点率は3割越え程度、

先頭打者のヒットで出塁した際の、得点率は4割ほどと言われています。

データに誤差はありますが、ヒットにしろ四球にしろ先頭打者に出塁を許すと、高確率で得点につながってしまいます。

ヒットでの出塁の方が得点率が高いデータもあります。

ではなぜ、先頭打者に四球を出すと得点に結びついてしまうのでしょうか?

この通説を、15年間の野球経験のある筆者が解説していきます。

先頭打者の四球が得点に結びつくのは周りがつくりだす雰囲気のせい

ではなぜ先頭打者の四球は得点に結びつくのか!?

さっそくですが結論です。

  1. 監督、守備、ベンチが最悪の空気感をつくることで、投手が精神的にその悪い雰囲気を感じ取りパフォーマンスに影響してしまうから
  2. 先頭四球の後は、ストライクを取りたいのでコントロールが甘くなるから

これが10年以上投手を経験してきた私の結論です。

1.見方が負の空気感をつくることで、投手がその悪い雰囲気を感じとってしまうから

野球は、想像以上にメンタルのスポーツです。

また、投手は繊細な生き物です。

ちょっとした疲労や雰囲気で、フォームのバランスを崩してしまいます。

以前の「流れ」の記事で、述べた通り、精神の乱れは身体の乱れ、つまりコントロールの乱れにつながってしまいます。

先頭打者にフォアボールを出しました。

すると、観客、ベンチ、首脳陣、守っている野手全員がため息をするでしょう。

「あーあ、もったいない」

「やらかしたな」

「何一人でやってんだ」

あたかも重大な失敗を犯したような雰囲気が流れます。

いちばんその重大さは投手がいちばんわかっているのにです。

その空気感を投手が感じとってしまい、フォームの乱れにつながり、

ボールが甘くなったり、さらにボールが乱れてしまうのです。

そうすることで、長打が生まれたり、四球が続いて得点につながるのです。

2.先頭四球の後は、ストライクを取りたいのでコントロールが甘くなるから

これはよく言われる通りです。

「フォアボールのあとの初球のストレートを狙っていけよ!」

とベンチからこんな声が聞こえてきますよね。

これはバッテリーもバッターもよくわかっています。

あほのこの捕手時代、本当はこの場面で変化球のサインを出したいのですが、

投手の力量がないと、なかなか変化球のサインを出せません。

ストレートのサインを出さざるを得ないのです。

プロしかりアマチュアでも来る球がわかっていれば、高確率で長打にできます。

長打だと、走者1塁でも得点できる可能性ありますので、自然と得点率が上がってくるのです。

先頭打者の四球を出した後の対処法

ではこの対処法はあるのでしょうか???

それはかんたんです。

野手含めベンチは、

先頭打者の四球を出した際は、ドンマイで済ませることです(笑)

投手は、

四球で出そうと、同じテイクワンベースだからヒットを打たれたと思うだけです

え!?これだけ??

と思うかもしれないですが、これだけでいいのです。

要は気持ちの持ちようです。

先頭打者の四球の罪の重さは、投手が一番よくわかっています。

それなのに、守備や監督、ベンチから言われてしまうと、投手は

「そんなこといちばん俺がわかっているよ!」

「これでみんなの評価や信頼が落ちちゃったな、、、」

等々、精神状態が乱れてしまいます。

その結果、身体の使い方が乱れ、コントロールミスにつながってしまうのです

つまり投手は、

「先頭にフォアボール出そうとホームベースを踏ませなければいい」

「この反省は試合後にしよう」

と図太く冷静なマインドコントロールをする必要があります。

それほど投手は冷静で図太くなければなりません。

まとめ

先頭打者の四球が得点に絡みやすい理由は、

  • 味方が負の雰囲気をつくることで投手がその悪い雰囲気を感じ取りパフォーマンスに影響してしまうから
  • 先頭四球の後は、ストライクを取りたいのでコントロールが甘くなるから

対処法は、

  • 野手含め味方は、ドンマイで済ませる(投手を責めない)
  • 投手は、ヒットを打たれたと思い、引きずらない

いかだだったでしょうか?

コメントで意見お待ちしております。

それでは(@^^)/~~~

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