甲子園の魔物の正体とは?なぜ逆転劇が多いのか?

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夏の甲子園がいよいよ終わりました。

仙台育英高校おめでとうございます!

今大会も様々なドラマがありました。

春夏秋制覇を目指した大阪桐蔭が敗北。

智弁和歌山が初戦敗退。

これこそ一発勝負の怖さでもあります。

ではなぜ、高校野球はこういった大番狂わせや9回裏の逆転劇が多いのでしょうか?

巷では、

「甲子園には魔物がいる」

とも言われています。

この甲子園の魔物とはいったいなんなのか?

その正体を解説していきたいと思います。

↓この記事はこんな人におすすめ↓

  • 甲子園の魔物の正体を知りたい人
  • 甲子園で逆転劇が多い理由を知りたい人

↓その前にこの記事を読めばより理解が深まります↓

すべてはあの大観衆が原因

甲子園の魔物の正体は、、

あの大観衆です。

甲子園となると、全国から高校野球ファンが集まります。

時に、5万人近くの観衆が集うこともあるでしょう。

5万人となると、

溜息や歓声観客の声援や声鳴り物が選手に届きます。

「砂の栄冠」では、この独特な雰囲気を「宇宙空間」と呼んでいます。

砂の栄冠13話より引用
砂の栄冠13話より引用
砂の栄冠11話より引用

どんなに技術的に立派な高校球児でも、あの大観衆でプレーする機会はほとんどありません。

あの独特で異様な雰囲気が、

選手に精神的プレッシャーを与え、身体の自由とコントロールを奪うのです。

ボールが真ん中に集まりだしたり、コントロールを乱したり、思いもしないエラーをしたり。

そういった精神的プレッシャーあの大観衆が作りだしているのです。

あの大観衆の声援が、甲子園の魔物の正体です。

弱者を応援したいという観客心理

高校野球は部活動の一面であることも一つの理由です。

試合終盤になると、劣勢のチームを観客は応援したくなります

甲子園といえど、高校生の部活動です。

負けているチームに「かわいそう」といった同情を抱きます。

その雰囲気が、勝っているチームをあたかも悪者かのようにしてしまいます。

選手たちは、四面楚歌のようにプレーをしなくてはならないのです。

ある選手がこんな言葉を残しています。

球場全体が敵のように見えた。(勝っているのは自分たちなのに)

5万人が敵のような状態でプレーすることはほとんど経験にないでしょう。

この観客の心理が、選手にプレッシャーを与えているのです。

投手の疲れ

試合終盤に逆転劇が多い理由は、

投手の疲れによるものがあります。

最近では、投手を複数枚そろえるチームも増えてきましたが、

まだまだエースに頼りきりのチームも多いです。

  • 甲子園の真夏の暑さ
  • 連戦による疲れ
  • 慣れない球場、マウンド
  • 大観衆でプレーする精神的プレッシャー

こういった理由で、試合終盤に崩れやすい条件がそろっています。

終盤になれば球威は落ちますしコントロールも定まりません。

自然と死四球真ん中への抜け球が増えやすいのです。

それゆえ、連打や死四球が増え、逆転劇が生まれやすいのです。

慣れない球場

常連校でない限り甲子園でプレーする機会は3年間で1度あるかないかです。

甲子園には、、

  • 特有の浜風
  • 以外に広いファールゾーン
  • 特有の黒土
  • 観客との距離感
  • 歓声で声が届かない

といった普段とは違うフィールドでプレーしなくてはなりません。

↓甲子園球場の特徴、雰囲気、異空間を理解するには「ラストイニング」と「砂の栄冠」が非常にわかりやすいのでおすすめです。主もこれで高校野球を勉強しました↓

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普段とは違う球場なので、ゴロのイレギュラー、フライの落球、打球との距離感といったエラーが起きやすい環境がそろっているのです。

エラーが絡めば当然ビックイニングにもなります。

それゆえエラー絡みの逆転劇が多いのです。

甲子園の魔物の正体まとめ

  • 甲子園の魔物の正体はあの大観衆からくる精神的プレッシャー
  • 連戦による投手の疲れ
  • 慣れない球場故のエラーしやすい環境
  • 高校生の精神的もろさ

観客の声援は意外にも選手に影響を与えています。

非科学的に見えてとんでもない影響力があるのです。

それだけでなく、連戦による心身の疲れ、慣れない球場などなど

科学的に見ても、ミスが起きやすい条件が甲子園球場にはそろっているのです。

近年の野球は、データやセイバーメトリクスばかりフォーカスされていますが、

それらには表れない隠れた部分にこそ、面白さがあるのです。

この記事が「甲子園の魔物」の理解につながれば幸いです。

それでは(@^^)/~~~

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