こんな人におすすめ
- コミュ障で悩んでいる人
- 会話が苦手な人
- 人間関係を良くしたい人
この本は人間関係、コミュニケーションの基本中の基本を示した本だと感じました。
そのためこんな人にはおすすめできません。
- プレゼンがうまくなりたい人
- ビジネス的に話がうまくなりたい人
- 恋愛関係での会話がうまくなりたい人
この本での内容を応用すれば、恋愛関係、仕事関係の会話法にも使えるかもしれません。
しかしこの本には、恋愛テクニック、仕事のテクニックに特化した内容ではありませんでした。
人間関係を良好に気づくための基本中の基本を学べるかな?といった内容です。
そのため、ビジネスでの会話、恋愛での会話を磨きたいと思って読んでしまうと、
「あれ?なんかいまいちだなあ」
と感じる人もいるでしょう。。
あくまでも、人間関係の基本、初心者のための会話術といった内容です。
コミュニケーション能力を向上させたい!方におすすめだなと思いました。
この本は下記の構想となっています。
- 第一章 人生は「話し方」で9割決まる
- 第二章 「また会いたい」と思わせる話し方
- 第三章 人に嫌われない話し方
- 第四章 人を動かす人の話し方
気になった点に焦点をあてて紹介していきます!!!
話がうまくなるには??
話す力は「スキル」より「メンタル」
みなさん過去にこんな経験はありませんか??
声がちいさい!!なにを言っているかわからない!!!
なにが言いたいか伝わらない!!!
会話が苦手と感じている人のほとんどは、このような過去の苦い経験があって、
自分は話すのが苦手だ。。。。
と思い込んでいるのです。
いわば話し方における自己肯定感がなくしてしまった状態。
これを自己否定感といいます。
話し方において否定されたとき、
私はコミュ障だ。。。
と思ってしまうわけです。
逆に言えば、否定される空間にいなければ自然と自己肯定感が高まるのです。
否定のない空間にいる→自己肯定感が高まる→会話に自信がつく
まずは、否定される空間から逃げること。
それが一番大事なのです。
3つのコツ
著者のコミュティでは
「否定のない空間」
意識しているそうです。
そこでは3つのルールを設けているそうです。
- 否定禁止
- 笑顔でうなづく
- プラストーク
否定禁止
会議や討論で誰かが発言したときに
それは違うだろ!!
という光景をよく見かけます。
確かに時には、はっきり言うことも大切です。
しかし、否定の雰囲気が醸し出ると誰もが口をとざすようになります。
まず大切なのは、意見や感想をどんどん発言すること。
そうすることで空気が前向きになり、話すことが楽になってきます。
笑顔でうなずき
これはもうわかりますよね。
仏頂面で話を聴かれると
私の話ってつまらない?話し方がへたくそ??
となんとなく否定された気分になります。
笑顔で話を聴かれると
私の話っておもしろいのかも!!
と自己肯定感が高まるのです。
プラストーク
前向きな話は、人を前向きに。
後ろ向きな話は、気持ちも後ろ向きになります。
コミュニケーションが苦手な人は、否定された空間に行かない。
常に前向きな話をする空間にいる。
そういった場所を避けるだけで、会話に自信が持てるようになるのです。
コミュニケーションの3大原則
これは人間世界における大原則です。
- 人は誰もが自分のことが一番大切であり、自分に一番興味がある生き物である
- 本来、誰もが自分のことを認めてほしいし、自分のことをわかってほしいと熱望している
- 人は自分のことをわかってくれる人のことを好きになる
例えば集合写真。
いちばん最初に誰を探しますか???
仲の良い友達、先生、気になるあの子、、、
ほとんどの人は自分のことを探すと思います。
人間、自分のことが一番好きだし、一番興味があるのです。
つまり、相手に興味を持って、共感し、認めてあげれば、友好な関係を築くことができる。
人間関係ってこんなに簡単だったとは思いもしませんでした。
聞き方が9割
これを見た時、、
この本って話し方の本だよな??
そんなこと言ったらおしまいじゃん(笑)
買う本を間違えたかなと思いました。
(↑こっちの本を買ってしまったと思いました(笑))
先ほども述べた通り、誰もが自分に興味があるのです。
つまり、相手に好きなことを好きなだけ話してもらうこと。
それを否定せずに、受け入れ、共感してあげること。
それだけでいいのです。
聞き方こそ話し方である。
聴き方と話し方は表裏一体だなと感じました。
相手に9割しゃべらせる「拡張話法」
さあメインテーマです。
なんとなくコミュニケーションのコツはわかってきた!
じゃあどうすればいいの??
この本では、話し方の必殺技を教えてくれました。それは、、
拡張話法です。
こうして、相手に話してもらいます。
そして話し相手は、帰り際こう思うでしょう。
○○さんと話せて楽しかったな。また会いたい。
これは、異姓とのデートなどには効果的ですね!!
嫌われない話し方とは?
嫌われない話し方は、以下のように挙げています。
- 自分が嫌いだとしても、相手の感情に寄り添える人
- 正論はストレートではなく変化球で伝える。
- 相手と同じ目線において話す。
- 悩みの相談は感情によりそってほしいだけ。
- アドバイスの押し付けはしないように。あなたと一緒に考えようとする。
この本を読んでみて思ったのですが、
話し方がうまい人は、自分のことはほとんど話さないんですね。
相手にいかに気持ちよく話してもらうか?
これを引き出すための術がこの本に書いてあるように感じました。
相手に気持ちよく話してもらうように、受け入れ、共感し、聞いてあげる。
これこそが、この本で筆者が伝えたいことだと思いました。
対して嫌われる人は以下の通りです。
- 4Dワードを使う人 「でも」「だって」「どうせ」「だめ」
- すぐ下ネタ、すぐ男女関係の話をする
- お笑い芸人の真似事をする 例)いじる、オチを求める
- 話をまとめたがる
- 相手の話を奪う
- すぐになれなれしい人
- 負け惜しみを言う人
これらは、全て
拒絶、否定、こちらが話す。
受け入れ、共感、傾聴に反していますよね。
人間は自分が大好きな生き物。
それは相手も同じ。
じゃあ、相手に気持ちよく話してもらい、それを受け入れてあげる。
それだけで人間関係がよくなるなんて目から鱗です。
人を動かす話し方とは?
「言葉の意味」ではなく「その奥にある感情」にフォーカスをする
ことです。
具体例をみてみましょう!!
皆さんはこんな場面に遭遇したことありませんでしょうか?
パートナーや異性に
私と仕事どっちが大事なの!!
この言葉を表面通り受け取るなら、仕事orパートナーの二択の質問です。
しかし、本当に言いたいことは、その2択の答えではありません。
意訳すると、
「仕事で忙しいのもわかるけど、私にもかまって」
ではないでしょうか??
発言が言葉の通りストレートに意味するとは限りません。
相手がなぜそのような発言をしたのか?
その発言の背景にはなにがあるのか?
のように相手の感情にフォーカスすることが大切です。
言葉通り受け取ると関係性が壊れることもあります。
それゆえ
相手の「言葉」を額面どおり受け取らず、本当の「感情に」気づくことが大切
と筆者は述べています。
まとめ&感想
- 否定される相手、空間に行くな
- 人間自分が一番好き。ゆえに相手に興味を持つ
- 相手に話をさせる
この本言いたいことはこの3点かな~と思いました。
コミュニケーションに不安があるのは、過去の苦い経験や思い込みがそうさせている。
否定や拒絶は、自己肯定感が下がる原因です。
だったらそのような場所に行かないことが、自己肯定感を下げないコツだなと思いました。
自分を受け入れてくれる相手や空間にまずは行く。
そこで拡張話法や話を聴くことを覚えて、会話において自己肯定感を高めていく。
そこで初めて、苦手な人とも話せるようになる。
このようにステップアップしていくことがわかりました。
人間の本質や人間関係の基本を教えてくれる本でした。
この記事が「人は話し方が9割」の購入に役立てば幸いです。
それでは(@^^)/~~~
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