こんな人におすすめ
- 社会人になったのに、年末調整・確定申告がわからない人
- 給与明細が読めない人
- 年金をいくらもらえるかわからない人
- これから社会人になる人
わかりやすく言うならば、FP5級といったレベルの内容です。
(FP5級なんてありません。)
FP3級のレベルを2段階ぐらいレベルを下げた内容です。
日本で給与所得を得ている人は、必ず読んでください。
給料をもらって、生活している以上、この本程度の知識は抑えておきたいです。
お金の知識「0」からでも読める内容です。
その構成は、、
- 序章 すみません、「金利」ってなんですか?
- 1章「源泉徴収」ってなにが徴収されているんですか?
- 2章 別にやろうとは思っていないですが、、株や投資の話
- 3章 何をどれくらい納めないといけないんですか?
- 4章 銀行に行っても「下す」ことしかできません。
- 5章「リボ払い」はリボルバー払い?
- 6章 将来への備え、複雑すぎじゃないですか?
- 7章 将来もらえないのって本当ですか?
というように、日本で生きていくには、欠かせない最低限のお金が身に尽きます。
源泉徴収って何?
我々、国民には三大義務があります。
- 納税の義務
- 教育の義務
- 勤労の義務
日本国に住んでいる以上、この義務を果たさなくてはなりません。
会社から給料をもらっている人は、所得税や住民税など税金を納めなくてはならないということです。
消費税とかは納めたことはあるけど、所得税とかは、直接納めたことがないぞ??
こう思う方もいらっしゃるでしょう。
全国の会社員が、個別で手続きをするとなると、手間や時間がかかります。
その手続きを代わりに、会社の総務や人事、経理が国に収めてくれているのです。
我々の給料の額面から引かれているのは、このような事情があったからです。
給料から引かれている税金は以下の通り
- 所得税
- 住民税
- 健康保険
- 介護保険
- 厚生年金
- 雇用保険
年末調整、確定申告ってなに?
毎年、年の瀬が近くなると、、
生命保険に入っているか、子供のアルバイト収入はいくらなのか?
と総務や経理に、聞かれますよね。
それを、複雑な書類に書く作業をしなければなりません。
正直、この作業を理解している人は、意外に少ないかもしれません。
この作業こそが年末調整なのです。
とぐらいに抑えておきましょう。
ほかにも、控除額の算定も行います。
税金はあくまでも所得にかかります。
そう。給料ではありません。
所得は、、以下のように求められます。
給料ー控除=所得
つまり、控除額が大きくなれば、所得は減る。
所得が減れば、かかる税金も減るということです。
受けられる控除は以下のようなものがあります。
- 基礎控除
- 社会保険料控除
- 生命保険料控除
- 医療費控除
- 扶養控除
- 配偶者控除(配偶者特別控除)
- 雑損控除
- 地震保険料控除
- 寄付金控除(ふるさと納税)
- 障害者控除
- 寡婦(寡夫)控除
- 勤労学生控除
- 小規模企業共済等掛金控除(共済やiDeCo)
人によって、ふるさと納税をしていたり、お子さんがいたり、状況は様々です。
人によって、受けられる控除はまちまちです。
ゆえに、年末調整で、会社に申告をして、控除額を確定させるわけです。
保険について
掛け捨て保険と貯蓄型保険
保険には大きく2種類がある。
前提条件として、
保険とは基本、保険会社が得をするシステムです。
ではなぜ保険会社は、駅前の一等地に、きれいなオフィスを建てられるのでしょうか??
それは保険会社が儲けているからです。
事故や死亡、病などは発生する確率はとても低いです。
それを、たくさんの人からお金を集めて、保障するシステムです。
つまり、その低確率を引かなければ、お金はもどってきません。
ほとんどの人は、低確率の貧乏くじは引かないのです。
つまりそのお金が保険会社の利益になるのです。
著者は、以下のことを述べています。
- 保険のしくみを知ること
- 貯蓄と保険はわけること
- 公的保険をまず理解すること
これらを理解してから、保険に入るか考えましょう!!
共済とは
団体信用生命保険
学資保険とは
年金ってどのくらいもらえるの?
結局年金はもらえるのか?
老後2000万円問題で、有名になった年金。
年金がもらえない。という風潮もありましたが、正しい答えは以下の通りです。
- 日本という国が存在している限りもらえる
- もらえる時期が後ろにずれる
- もらえる年金額が減る
国民年金と厚生年金
会社員の場合は、第2号保険者にあたります。
給与明細で差し引かれている、厚生年金保険料には、国民年金と厚生年金が含まれています。
それゆえ会社員の方は、確実に国民年金と厚生年金をもらえますので、心配無用です。
補足:定年までに納める年金総額は約2,600万円です。
学生時代の「空白の2年間」-未払いだと年金がもらえない??
国民基礎年金は20歳から60歳すべての人間が加入します。
しかし、大学生はアルバイトをしない限り、収入はありません。
20歳~22歳の間に国民基礎年金を支払わなければどうなるのでしょうか??
老齢基礎年金額=780,100円×保険料納付済み月数÷480か月
つまり、20歳~22歳の間の2年間を支払いしていないと、、
780,100円×24÷480=約39,000円。
毎年、39,000円年金受給額が減るということになります。
仮に65歳から受給して、90歳まで生きるとすると、、、
39,000円×25年=975,000円。
約100万円損することになります。
長生きすればするほと、損することになります。
今すぐにでも払いたい!どうすればいいの??
現在の後納制度では、納付期限から2年経過すると時効扱いとなり、支払えなくなります。
しかし、「学生納付特例制度」を利用すれば、あとから過去10年分の年金保険料を遡って支払い可能です。
学生納付特例制度はいまからでも申し込めるの??
過去2年以内に納付期限がくるものに限られます。
たとえば、、、
20歳の時に国民年金保険料について学生納付特例制度を利用するならば、22歳までに申請しておかなくてはなりません。
まとめ&感想
- 源泉徴収は、会社員の給料から税金を会社が払ってくれること
- 年末調整は、源泉徴収で払いすぎてしまった税金を取り戻す作業
- 確定申告は、どちらかというと個人事業主向け
- ただ、会社員もできる
- 確定申告≒年末調整
この本は、超・超・超初心者向けです。
社会人1年目の人でもわかるようにつくられた難易度でした。
国税局の職員と著者の対話形式で、読書がきらいな方でも読みやすい工夫がされていました。
ページ数は約330ページほど。
標準的な容量だと思います。
金融教育は、学校では教えてくれません。
自分で学ぶしかないのです。
お金について、0から学びたい!
こんな人こそ、まずこの本から始めてほしいと思います。
この記事が「すみません、金利ってなんですか?」の購入に役立てばうれしいです。
それでは(@^^)/~~~
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