左投手はなぜ有利なのか?左投手が有利とされる理由を解説!

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「野球は左投手が有利」

野球をやっている人なら1度は聞いたことがあるでしょう。

でもこの理由を理解している人は少数かもしれません。

左投手のほとんどが、右投手よりスピードが出ません。

単純にスピードという視点から見たら、右投手の方が速いです。

しかし、実際に打席に立つとなぜか「違和感」を感じることがしばしばあります。

この違和感は一体何なのでしょうか?

この違和感を説明できる人は意外にも少ないです。

この違和感の正体を紐解きながら、左投手が有利な理由打ちづらい理由を解説していきます。

↓この記事はこんな人におすすめ↓

  • 左投手が打ちづらい理由を知りたい人
  • 右投手と左投手の違いを知りたい人

左投手を理解するにはバッティングの本質を理解することから

左投手の打ちづらさを理解するには、バッティングの本質を理解しなければなりません。

バッティングの本質とは?

バッターはボールを手元まで見ていない。投手のリリース付近から、球種やボールの軌道を予測して、ボールがどの辺に到達するか想定してバットをその軌道に合わせてスイングしているのです。

↓バッティングの本質についてはこの記事で詳しく解説しています↓

この前提をまず理解しましょう。

ストレートを理解すること

次に理解しないといけないことは、

ストレートの軌道が違うことです。

そもそも、人間はきれいなストレートを投げることができません。

ストレートと言っても、回転軸が少しずれてシュート成分を含んでいます。

ほとんどのピッチャーは回転軸が傾いているのです。

(藤川球児さんでさえ5度傾いているのです)

↓ストレートをもっと理解したい人はこの記事がおすすめです↓

つまりストレートとは、

シュート成分を含ん速い

ということを理解しましょう。

言い換えると、右投手のストレートと左投手のストレートは逆の変化になります。

右バッター視点からすれば、、

右投手は食い込み気味で迫ってくるのに対し、

左投手は逃げながらホップしてくるイメージなのです。

ストレートは変化しない。

という認識で打ちにいくと、あたりません。

このストレートの軌道の違いこそが、冒頭で挙げた「違和感」の正体なのです。

↓もっと変化球やストレートを理解したい人にはぜひこの本を読んでほしいです↓

圧倒的母数の少なさ

これで、ストレートの軌道が違うことを理解できました。

右投手なら違和感を感じないないのに、左投手には違和感を感じるのはなぜでしょう?

その理由は、

圧倒的な母数の少なさ故の、対戦経験の少なさです。

そもそも、世界の人間のうち左利きは10%しかいません。

その中で、日本人かつ野球をやるとなると、その数はより少なくなります。

野球を始めてから、現在に至るまで、何百人ものピッチャー、何千球のボールを見てきたと思います。

しかし、その軌道のほとんどが右ピッチャーなのです。

つまり、人間の脳と身体には、右投手のボールの軌道がインプットされてしまっているのです。

そこで、左投手がくると、インプットされている軌道と違うので脳が混乱してしまいます。

予測とは違うボールの軌道がくるので、びっくりして対応が難しいのです。

これこそが、冒頭で挙げた「違和感」の正体なのです。

左投手のメリット

  • 左打者に圧倒的有利
  • 二盗がされにくい
  • 出番を獲得しやすい(先発、中継ぎ、ワンポイントなど居場所をつくりやすい)

なんといっても、左打者に強いのが最大のメリットです。

近年、右投げ左打ちの選手が増えてきました。

その左打者に対し有利となります。

そもそも、左投手のスライダーの軌道、ストレートの軌道が珍しい。

かつ左打者の背中くる軌道(角度)なので、非常に見づらいです。

この見える景色の違いで、肩を開かせることができます。

右打者vs右投手は対戦経験が多いので、見づらくもないですし軌道も珍しくありません。

それゆえ、打ち取りやすいのです。

左投手のデメリット

  • 右打者に対する対応が必要
  • 三盗されやすい(背中を向けているので、盗塁に気づかない)
  • セーフティーバントをされやすい(一塁へ反転して投げるのでワンテンポ遅い)

しかし、右打者には対策が必要です。

右打者に対しては、入ってくる軌道となり、見やすい景色となります。

ストレートとスライダーだけでは、逃げる軌道のボールがないので、空振りを取りづらくなります。

ファールが増え球数がかさむ。

そしてコントロールが甘くなり痛打。

というパターンが非常に多いです。

ひざ元に巻き込むようなスライダーをマスター(バックフット)するか、

外に逃げる変化球(ツーシーム、チェンジアップ、シンカー)を取得する必要があります。

プロ野球で先発ローテを守っている左投手は、必ず逃げる球を習得しています。

(大野雄大投手、今永昇太投手、宮城投手、早川投手など)

アマチュアでもプロ野球でも逃げる球を投げられるか?

という視点で左投手を見ると、非常に面白いです。

左投手が打ちづらい理由まとめ

  • ストレートの軌道が右投手と違う
  • 対戦経験が少ないため脳がボールの軌道についていけない

ストレートは実は変化していること

バッティングは、今までのインプット情報から予測してスイングしていること。

この2点を理解する必要があります。

この2点は有料級の情報です。

これらを理解して野球を観たりプレイしたりすると、より深い視点で野球を楽しむことができます。

この2点だけはかならず抑えとおきましょう!

この記事が、左投手の理解につながれば幸いです。

それでは(@^^)/~~~

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