2番強打者論は正解なのか

野球を議論する

2番強打者論ってどうよ??

近年のプロ野球界では、2番打者に強打者を置くケースが増えてきました。

最近では、2番打者で40本を記録した坂本選手や、2年連続ホームランキングとなった横浜のソト選手などなど、長打力のある打者が起用されることが増えてきました。

15年くらい前では、2番打者はそこそこ打率が残せ、バントはもちろん右打ちがうまく、盗塁もできる器用な選手が使われていました。(どちらかというと小兵と呼ばれる選手ですね)

2番強打者論は非常に賛否両論別れる議題でありますが、2番打者を5年以上経験し、15年以上プロ野球を見てきた私が、自分なりの結論を出していきたいと思います。

さっそくですが私なりの結論を述べたいと思います。

2番最強打者論は、半分正解で半分間違い。

2番強打者論は、理想であるが、選手層が厚くないと厳しい。

2番にはケースバッティングができ、得点圏でも打てる打者、高出塁率を残せる打者を置きたい。

(長打力はあれば理想だが、なくてもかまわない)

それでは、その理由についてみていきましょう!

2番強打者論の起源について

2番強打者論のはじまりは、アメリカMLBです。

2010年代に入りセイバーメトリクスによる高度な分析が進み、得点効率を上げるには、一打席でも多く、期待できる打者に打席を与えるべきだと結論がでました。

1番打者によいバッターを置くのはもちろん、3番打者は2死ランナーなしで回ることが多いため、2番に3番よりいい打者を置けということです。

その考えが広まり2番最強打者論が一気に広まりました。

また初回は得点率が高いというデータも出てきたこと、2番に強打者を置くチームが増えていたことで、初回からセットアッパーを登板させるオープナーという対抗措置がとられるようになりました。

こうしてMLBで2番強打者論が浸透してきました。

アメリカで流行ったことは、日本にも遅れてやってきます。

2015年ごろそのトレンドがやってきて、ヤクルトスワローズが2番打者に川端慎吾選手を起用し、セリーグ優勝を果たしましたね。

この年優勝を果たしたのは、2番に川端選手を固定した真中監督の采配が大きかったと思います。

(山田選手のトリプルスリー、館山選手のプチ復活、バーネット選手等の中継ぎ陣の踏ん張りも当然あったと思いますが)

従来の考えであれば、高打率、高出塁率の川端選手を1番におく監督が多いでしょう。

しかし真中監督は、2番に川端選手を固定しました。

2番に固定することで、3番山田選手、4番畠山選手と打順が切れることなく、打線になりました。

シーズン中はこの3人で1点ないし2点を取るケースを何度も見ました。

蓋を開けてみれば、3人とも打撃タイトルを獲得し、畠山選手は初のタイトルである打点王に輝きました。

しかしなぜ日本球界は、2番に強打者を起用してこなかったのでしょうか?

それは、日本の打順の決め方にあったのだと考えます。

日本流打順の決め方

野球ファンの皆さんなら、一度は贔屓球団のベストオーダーを考えたことがあるのではないでしょうか?

1番には一番いいバッターをもしくは俊足巧打のリードオフマンを、3番には率も残せ、長打のある打者を、4番には、チーム1の強打者を置きますよね。

やはり、打線の核となる1番、3番、4番はすぐ決めますよね。

そして長打力のある打者を5番に置きます。

しかし、ここで困った。

2番打者が決まらない。

ある程度打てる打者は、もういない。

しょうがない。2番には、打力が弱くても1番と3番をつなぐ役割(バントや右打ちのできる打者)のできる器用な打者を置こう。

こうして上位打線の完成です。

1番打者の次に、打席が多く回る2番打者ですが、クリーンアップや1番打者より得点が期待できない打者を置いているのです。

日本球界は、1番とクリーンアップを優先に打順を考えます。

また、1チームにいいバッターは、5人も6人も控えているわけではありません。

そのため消去法で2番打者を決めざるを得ないのです。

打てない分、バントや右打ちなど最低限の仕事のできる打者を置くという風潮がこうして出来上がったのです。

2番にどんな打者を置くのが正解なのか

文句ばっかり言って、じゃあどんな打者を置くべきなんだよ!!!

という声が聞こえてきそうですね(笑)

2番打者としての経験が5年間ある自分が、出した結論を発表したいと思います。

それは、、、

  1. 3番打者タイプを置く
  2. 役割に囚われない、外国人選手を置く
  3. そもそもの打順を繰り上げてしまうことです。

1.3番打者タイプを置く

3番打者は、4番の前にチャンスメイクをする役割と、1、2番を返す役割があります。

そのため試合を決める勝負強さと、時には4番の前に脇役を演じる器用さが求められます。

そのため3番打者タイプを、2番に置くことが適任であると言えるでしょう。

しかし、この考えには大きな弱点があります。

それは、3番を打てるほどの打者がチームに二人いなければならない事です。

ジャイアンツのように、坂本選手、丸選手のように他球団でも3番を打てる打者が二人以上いなければ成立しない考えです。

そのため、ある程度選手層の厚いチームでなければ成立しません。

(選手層が厚くなる日本代表ではやるべきですね)

2.役割に囚われない、外国人選手を置く。

野球をやっているのは人間です。

身体を動かすには、心のコントロールというものが大切です。

よくあるケースですが、2番打者で起用されると、

「右打ちしなきゃ」

「つながなきゃ」

といった役割のバイアスに囚われて、本来の自分のバッティングを崩してしまう選手もいます。

(打点王をとった小谷野選手が翌年、2番に起用されて成績を落としてしまったのが印象にあります)

役割を果たそうとする真面目な日本人の国民性とも言えますね。

そのため、価値観やリズムの違う外国人選手を置くのが有効でしょう。

最近では、横浜のソト選手、少し前では、ダイエーのバルデス選手、ヤクルトのリグス選手などが印象的ですね。

彼らは、打順の役割より自分のバッティングを貫いてくれるので、安定した成績を残してくれるでしょう。

しかしその分、ケースバッティングが必要な場面で振り回してしまうデメリットもありますが。。。

3.そもそもの打順を繰り上げてしまう

これは、1番打者と3,4,5番は優れた打者がいるが、どうしてもあと一人足りない場合に有効です。

現在ジャイアンツの打線は、繰り上げてしまった方が得点効は上がると考えます。

現在の打順   繰り上げた打順

1番 梶谷   →1番 梶谷   

2番 若林   →2番 坂本

3番 坂本   →3番 岡本

4番 岡本   →4番 丸

5番 丸    →

このように優れた打者を切り離さずにつなげてしまおうという考えです。

あほのこが思う2番打者像

これまで2番強打者論について述べてきましたが、現実にはやりたくてもできないというチームが多いでしょう。3番を打てるほどの打者が2人いなければ成立しない理論です。

長打力があるからといって、フリースインガーを置いても併殺や三振が増えてしまうでしょう。

そこで私が2番打者に求めるのは、打率、出塁率とケースバッティングができる打者です。

長打力はあったらいいな程度でいいと思います。

プロ野球選手で例えるなら、中村晃選手や、全盛期栗山巧選手などが適任だと思います。

私自身の経験として、2番に入ると、状況に応じたバッティングをしないといけないケースがたくさんありました。

1番打者が走れるタイプなら、走るまでカウントを待たなけれなりません。

1番打者が積極的に打つタイプなら、球数を稼がなければなりません。

場面によっては、なんでもいいから3番打者につながないといけない場面もあります。

3番には好打者が控えているので、バッテリーは2番打者に勝負を仕掛けてきます。

さらに1番打者は、高打率、高出塁率であるため2番打者はチャンスで回ってくることも多いです。

バントと右打ちしかできないタイプの非力な打者だと、2番で打線が分断されるケースが増えてしまいます。

そのため、勝負を決める打力も求められます。

2番打者は、上位打線であるため試合の勝敗を分けるターニングポイントでよく回ってくる打順です。

そのため、バントや右打ちだけの最低限の仕事だけではなく、試合を決める打力も必要といえるでしょう。

理想は、先ほど述べた通り3つの方法があります。

しかしこれは選手層が厚くなければ、2番に強打者はおけません。

様々なチーム事情はあると思いますが、2番にバントと右打ちだけの非力な選手を置くのは、ナンセンスだと思います。

そこで私は、長打力はなくとも、チャンスでも結果を残せ、出塁率も残せる打者を置くことが最適解だと考えます。

いかかだったでしょうか。

私は2番強打者論にこのような結論をだしましたが、皆さんはどうお考えでしょうか?

気になったことや意見など、コメント欄に書いていただけると嬉しいです。

それでは。。

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