山田哲人選手と柳田悠岐選手。
2015年にトリプルスリーを達成した、パワーとスピードが自慢の選手です。
しかし、近年二人とも盗塁の数は減少傾向にあります。
2018 | 2019 | 2020 | 2021 | |
柳田選手 | 21 | 4 | 7 | 6 |
山田選手 | 33 | 33 | 8 | 4 |
なぜこのような事態が起こっているのでしょうか??
その理由を解説していきたいと思います!
盗塁リスク
盗塁には以下のリスクがあります。
- クロスプレー
- スライディング
- 膝への負担
クロスプレー
盗塁する以上クロスプレーは避けられません。
ベースカバーに入った二遊間の選手と交錯してしまうリスクがあります。
捕手のスローイングが直接当たるかもしれません。
突発的な怪我をする可能性が高いのです。
スライディングと膝への負担
盗塁をする以上スライディングは避けられません。
盗塁では3S(スタート、スピード、スライディング)が大切と言われています。
スライディングとは、安全に減速するテクニックです。
人間全力で走ると、急には止まれせん。
スピードを落とさず止まる方法。
それこそがスライディングなのです。
スライディングは、止まるための技術です。
つまりスピードは落ちてしまいます。
しかし、スライディングをギリギリまでしなければ、スピードに乗っている時間は長くなります。
あえて、スライディングを遅らせる選手がいるくらいです。(荻野貴司選手、周東選手など)
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スライディングをベースに近くすると、
膝を痛める可能性が高くなります。
盗塁を増やすには、ベースの近くでスライディングをしなければならない。
しかし、怪我のリスクが高まる。
この塩梅が難しいのです。
30盗塁を目指すにはこのような葛藤があるのです。
盗塁は選手寿命を短くする
スピードスターの選手を思い浮かべてください。
赤星選手、本多選手、片岡選手、西岡選手、川崎選手、小坂選手etc
足を売りにしていた選手は、選手寿命が短い傾向にあります。
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盗塁には、それだけ膝に負荷がかかるのです。
走力というのは、年を重ねると次第に衰えていきます。
クロスプレー、膝への負担を考えると、あまりにもリスクの高いプレーなのです。
柳田選手や山田選手は、チームの主軸打者です。
盗塁をするよりも、長打を打ってくれた方が、チームにとってありがたいのです。
盗塁をして、離脱をされるよりも、1打席でも多く立ち、長打を打ってもらう方が、優先されるのです。
そのような理由で近年、盗塁の数を意図的に減らしているのでしょう。
ボディバランスの変化
野球は、身体が大きい選手が有利です。
190センチ90キロの選手が打つ打球と
160センチ60キロの選手が打つ打球では、飛距離に大きな差が出ます。
しかし、身体が大きい分、身体への負担も大きくなります。
100キロの選手が盗塁をすると、膝に想像を超える負荷がかかります。
60キロの選手の膝への負担と大きな差があります。
飛距離を出すには、ある程度の体重が必要です。
飛距離を取るか、盗塁をとるか、
飛距離とスピードはトレードオフの関係にあるのです。
山田選手も柳田選手も、体重と怪我のリスクがあり、盗塁を意図的に減らしているのでしょう。
まとめ
柳田選手と山田哲人選手が盗塁を減らした理由は以下の通りです。
- 盗塁は接触による怪我のリスクが高い
- 膝への負担が大きい
- チームは盗塁よりも長打を求めている
柳田選手山田選手クラスになると、
盗塁をしてもらうよりも、長打を打って貢献してくれた方がチームは助かります。
むしろ、盗塁をして、故障や怪我をされる方が困るのです。
二人はトリプルスリーも2015年に達成していますし、盗塁に拘る必要がありません。
それよりも、打者としての記録や、選手寿命を延ばす方が大切なのです。
それゆえ盗塁数を意図的に減らしていると言えるでしょう。
この記事が山田選手と柳田選手が盗塁を減らした理由の理解につながれば幸いです。
それでは(@^^)/~~~
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