先発投手と中継ぎ投手のちがいってわかりますか?
先発投手と中継ぎ投手の違いってわかる?
長いイニングを投げるスタミナに差があるぐらい?
意外と先発投手と中継ぎ投手の違いってわからないよね。
同じ投手でも全く違う役割や能力が必要なんだ。
野球をやったことがある人でも、意外と答えられません。
アマチュア野球は、基本エースが投げます。
エースが投げられないから、2番手投手が投げるぐらいです。
分業制というよりも、能力が高い人が順番に投げるイメージというべきでしょうか。
しかし、そこには大きな違いがあります。
今回は先発投手に必要なの能力、中継ぎ投手に必要な能力の違いについて、深堀していきましょう!
対戦する打者との違い
先発投手→最低3打席×9人の打者と対戦する。(5イニング~9イニングを投げる)
中継ぎ投手→一人の打者に対し1打席ほど(ロングリリーフでも3イニングしか投げない)
先発投手の役割は長いイニングを投げることです。
長いイニングを投げますので多少の失点はしょうがありません。
なにより試合をつくることが求められているのです。
野球は、9イニングあります。
仮に9回完全試合をするとしても、打者9人×3打席。計27回の対戦があります。
実際は、エラーあり、四死球あり、ヒットありなので、9イニング投げなくても、一人あたり4打席対戦するでしょう。
対して中継ぎ投手。
ワンポイント、ロングリリーフ、ストッパー、クローザーなど役割がそれぞれですが、
中継ぎは短いイニングを0で抑えることが求められます。
短いイニングですので、三者凡退に抑えたら、3人の打者のみで対戦は終わります。
とにかく、対戦数は少ないのだから0に抑えることが求められます。
球種の数
先ほども述べた通り、先発投手と中継ぎ投手は、対戦する打者の数とイニング数に違いがあります。
そのため球種にも違いが出てくるのです。
先発投手→使える球種を3種類はほしい
中継ぎ投手→1球種でもいいので空振りを取れる球種が必要
先発投手は、同じ打者と複数回対戦しなければなりません。
そのため、複数の球種が必要なのです。
ポイントはボールの軌道への慣れです。
例えば、スライダーとストレートが一級品の先発投手がいたとします。
1,2打席は抑えられかもしれません。
しかし、3,4打席目には、打者も球の軌道に慣れてきます。
いままで空振りが取れていたボールがファールになったり、ヒットを打たれたりします。
それゆえ、もっと厳しいところに投げようとして、ボール球が増え、球数がかさんでしまいます。
球数が増えると、投手の疲労も蓄積されますので、甘い球が増え痛打されてしまうのです。
先発投手は球種が少ないと、ボールの軌道に打者が慣れてしまいます。
そのため、複数の球種を持ち、打者に慣れさせない工夫が必要なのです。
対して中継ぎ投手。
前述したとおり、対戦数が圧倒的に少ないのです。
しかし、ランナーを背負った状況で投げることもあります。
ほとんどが試合中盤から終盤の点を与えられない場面の登板です。
そのため球種が少なくても、空振りがとれるボールが必要なのです。
球種がわかっていても、空振りがとれる一級品のボールが必要なのです。
(野球で一番安全なアウトの取り方は、三振。バットに当たってしまうと、エラーやポテンヒットなど予想外の出来事が起きてしまうため)
中継ぎ投手は、どんな状況でも0で抑えることが求められます。
しかし、対戦する打者の数は少ない。
それゆえ、球種が少なくても、1打席、1イニングを完璧に抑えられるボールが必要なのです。
準備の違い
先発投手→6日前から準備ができる
中継ぎ投手→場面を指定できない(試合状況で左右される)
先発投手は、ローテーション制です。
プロ野球は1週間に6試合行われます。
それを6人でローテーションでやりくりしていくのです。
そのため準備期間が6日間あります。
そこに照準を合わせて心と身体の準備をしていくのです。
対して中継ぎ投手。
登板のタイミングを選べません。
先発投手が崩れたら、試合序盤に登板しなくてはなりません。
初回からブルペンで準備することもあります。
対して、7,8回登板予定だったが、先発投手の出来がよければ、その日は投げないなんてことがざらにあるます。
中継ぎ投手は試合の状況により、登板タイミングがまちまちです。
そのため、ブルペンで準備をしては休み、さらに準備をするなど、不定期に準備をしなければならないのです。
試合の入りの違い
先発投手→2,3日前から、心と身体を戦闘モードにできる
中継ぎ投手→試合の状況をみながら心と身体を一気に戦闘モードにしなくてはならない
先発投手は、指定日に登板なので、ゆっくりじわじわと心を戦闘モードに切り替えていけます。
(0から20、50から70、、、100とできる)
対して中継ぎ投手は、その試合中に一気に戦闘モードにしなければなりません。
(20から100へ。急アクセルに近いイメージ)
これが中継ぎ投手で一番苦労する点だと思います。
初回から戦闘モードに入ってしまうと、精神的にくたくたになってしまいます。
対してリラックスしすぎても、試合の緊張感に入っていけずに、緊張感のない中で登板となってしまいます。
中継ぎ投手は、心の準備が一番大変なのです。
野手含め、スタメンの選手は、すでに戦闘モード(程よい緊張感)に入っています。
中継ぎ投手は、試合の途中でその輪に、入っていかなければならないのです。
ベンチ(ブルペン)とグランドの温度差に対応することが、難しいポジションです。
さらに、いきなりランナーを背負っての登板になることもあります。
立ち上がりがよくないとできないポジションです。
先発投手と中継ぎ投手の違いまとめ
- 投げるイニング数
- 対戦数
- 準備の違い
- 試合の入り方の違い
先発投手は長距離ランナー、中継ぎ投手は短距離ランナーというべきでしょうか。
これを頭に入れて試合をみるとますます野球が楽しめます。
それでは(@^^)/~~~
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