今シーズンのパリーグの順位を予想できた人はいるのでしょうか?
昨季最下位に沈んだオリックスバファローズがなんと首位争いをしているのではありませんか!!
吉田正尚選手、山本由伸投手の活躍はもちろん、新たな選手の活躍が目立つようになりましたね。
そう、宮城投手の活躍は見逃せません。
山本由伸投手に匹敵する投手がもう一人増えたことにより、大きな連敗がなくなりました。
タイトル争いに1位2位の投手が、同チームにいるのですから、この順位にいるのは納得でしょう。
ではなぜ宮城投手はここまで躍進したのでしょうか?
その理由に迫ります。
投げ損じが少ない
宮城投手のすごさは、投げ損じが圧倒的に少ないことです。
ところで投げ損じとは?
いわゆる失投です。
投げ損じは2つの種類があります。
コントロールの投げ損じ(いわゆるコントロールミス)
球質の投げ損じ(いわゆる棒球)
好投手と呼ばれる投手、勝てる投手は球質のミス、コントロールのミスが圧倒的に少ないです。
彼らは、投げるボールにムラがありません。
彼らは再現性が高いのです。
(※再現性とは、アウトローに1球投げられたら、再度同じところに投げられる。150キロを1球投げたら、もう一度150キロを投げられることです。)
普通、1打席に1球は甘い球が来るのですが、一流の投手は1打席に甘い球がほとんどありません。
野球は3割打てば一流と呼ばれるスポーツです。
しかし打っている球は、真ん中付近の失投や投げ損じと呼ばれるボールなのです。
(特に、シュート回転した甘い真っ直ぐ、抜け気味の変化球が多い)
言い換えれば、投手が投げ損じをしなければ打者は打つことができません。
打者は、投手のミスを待たなければならないということです。
野球はやはり投手が主導で、打者は受け身なのです。
野球は投手で7,8割で決まると言われる所以はこういうことなのです。
投手がベストピッチを最後まで続けることができれば、打者はなす術もありあません。
野球は投手の出来が完璧だったら、その試合は勝つことができません。
宮城投手は弱冠19歳にして、この支配的なピッチングをしているのです。
それゆえ宮城投手は、5点以上取られることもなく、毎試合試合を作ることができます。
(QS率70%をマーク。)
チェンジアップのマスター
宮城投手の高校時代は、スライダーとストレートが軸でした。
しかし、プロに入るとチェンジアップを投げるようになりました。
高校時代のピッチングスタイルでは、正直先発投手は厳しいと感じました。
むしろ適正は中継ぎ投手ではないかと考えました。
(↓過去記事で先発投手と中継ぎ投手の適正についてもまとめています。)
スライダーは右打者に対して入ってくる、身体に近づいてくるボールです。
近づいてくる球は、そう簡単に空振りをしてくれません。
つまりバットに当たる確率が高くなります。
そうすることでファールが増え、球数がかさみ、長いイニングを投げることができなくなります。
そのため、スライダーで空振りをとるにはハイレベルなスライダーを投げなくてはなりません。
そのほかにも!!
先発投手は、9人の打者に対して約4打席ほど対戦する。
先発投手は、右打者とも対戦しなければならない。
スライダーとストレートだけでは、打者は4打席もあれば対応してきます。
さらに予告先発の時点で、右打者を並べられてしまいます。
それゆえ、高校時代の投球スタイルでは、先発投手は厳しいと感じました。
中継ぎ投手であれば、
ロングリリーフでも3イニング。
ほとんどが1イニングで済む。
右打者との対戦を避けることができる
この条件ですので、少ない球種でも精度が高ければ、やっていけると思いました。
この理由から、宮城投手は中継ぎ投手が向いているのではないかと思いました。
しかし、この懸念を大きくはねのけてくれました。
チェンジアップを覚えたことで、
右打者に対し、逃げるボールを投げられるようになった。
ストライクゾーンの奥行を使えるようになった。
ストライクゾーンの横幅と奥行を使えるようになり投球の幅が広がったことで、長いイニングを投げられるようになったのです。
宮城投手まとめ
- 球質も制球も投げ損じが少ない
- チェンジアップの習得
この2点が躍進の理由です。
優勝争いが激化しているパリーグ。
宮城投手の活躍が優勝争いに大きな影響を及ぼしそうですね!
それでは(@^^)/~~~
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